|
2005年 11月 29日(火曜日) 16:30 |
|
最近2回続けて『農』に関する講演を聴く機会がありました。講演者の先生は「農業」とはいわず『農』という捉え方をしておられた。つまり生業としての農業としてではなく「農のもつ多面的価値」をみなければならないというものでした。 また、私は今までグリーンツーリズムとは、観光の新しいスタイルで「農村地域滞在型観光」「農業体験型観光」「農村地域周遊型観光」というように考えて いました。先進地である英国の人々の生活や旅行、生きざまのお話を伺いますと、これらはグリーンツーリズムのほんの一端であるということがわかります。 グリーンツーリズムとは「農的空間、農的環境、農的人間関係の中へ人々が体験・味わいを求めて入り込んでいくこと」で、「旅行者にとって能動的かつその 環境とのやり取りができるもの」と捉えることができます。観光のように一方的、受身的ではないのです。 これを受け入れる農的環境は、自然に対して人間が長い年月をかけ働きかけて作り上げた、見事に調和して美しいご自慢の景観であり、そこに住む人々の農的 暮らしです。法的規制が特にあるわけでもないのに建物の統一感がたもたれ、客引きの大きな看板はありません。それでいてレストラン、民宿などの経営が十分 成り立っています。 私はグリーンツーリズムの一環ということで木造のコテージを設計依頼されたことがあり、今も建っていますが、グリーンツーリズムをよく理解しないまま設計してしまったことに赤面の思いです。 (;^_^) これからの農的空間と生活を考えたとき、単なるビジネスにとどまらないグリーンツーリズムの奥行きの深さを考えさせられた講演会でした。
|